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2023/09/07

 7日の市場は日経平均が9日ぶりに反落。終値は前日比249円安の3万2991円で、3日ぶりに3万3000円の大台を割り込んだ。前日の米ハイテク株安を受けながらも前場は外国人買いで80円ほど値上がりする場面があったが、買い一巡後は次第に過熱感が意識され売りに押される展開。後場は一貫して下値を広げる動きとなり、前日までの8営業日で1600円超上昇していた反動がようやく表れた格好だ。年初来高値更新中だったトピックスも9日ぶり反落へ。

 昨日の米国市場は強い経済指標を受けて長期金利が上昇しダウ平均は続落した。この日発表された8月のISM非製造業景況感指数が事前予想を上回ったことで、FRBによる金融引き締め長期化観測強まった。また、原油先物(WTI)が一段高(10カ月ぶり高値)となったこともインフレ加速を連想させ長期金利が上昇。ダウ平均は一時300ドルほど下げる場面もあった。金利上昇に弱いハイテク株も売られナスダック指数は3日続落となっている。

 さて、東京市場は連日の米株安をものともせず外国人買いに支えられて一時はプラス圏で推移する場面もあったが、さすがに8連騰している状態から最終的には売りに押されてしまった。ここまで上げ続けた原因のひとつに外国人が中国株から日本株に資金をシフトさせているとの指摘があったが、目先はその動きも一巡しつつあるようだ。本日は円安の動きも一服。明日は3万3000円を挟んだ動きとなりそうだ。