トップページへ戻る

バックナンバー

2022/10/17

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比314円安の2万6775円で、1日にして2万7000円の大台を割り込んでしまった。前週末の米国株の下げを嫌気して寄り付きから300円を超える下げで始まった。前週末に800円以上も上げた反動もあってその後も小口売りが継続。米国の金融引き締めの終点がなかなか見通せない状況で相場はどうしても受け身にならざるを得ないようだ。円相場が1ドル=148円台後半にあるがこちらは特に材料視はされていない。

 前週末の米国市場は強い消費関連指標の発表を受けてダウ平均は大幅反落した。この日発表された10月の消費者態度指数が事前予想を上回ったため、インフレを抑えようとFRBがさらに積極的な利上げを続けるとの観測が広がった。取引序盤は大手金融の決算が良好で小幅高で推移する場面があったが、この指標を受けて再びインフレ売りが強まってしまった。前日に800ドルも上げていた反動もあったようである。金利に弱いナスダック指数は再び年初来安値を更新している。

 さて、東京市場は日経平均が早くも反落するなどインフレや金融引き締めを警戒する上値抑制相場となっている。下値は10月3日の安値(2万5621円)で短期的には固まっているので、当面はそこと10月6日高値(2万7399円)のボックス展開となりそうだ。来週から9月中間決算の発表が本格化するが大勢的な影響はあまりないものと思われる。