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2020/10/13

 13日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比43円高の2万3601円だった。序盤は米株高などで100円近い上げで始まったが、買い一巡後は目先筋の利食い売りに押されて一時マイナス圏へと下落。その後は後場から再び買い戻されてプラス圏へ浮上したが、上げ幅は小さく米国株ほどの勢いは得られなかった。米国でワクチンの治験が一時中断されるとの報も上値を重くさせた一因であろう。

 昨日の米国市場は中国株の大幅上昇や中国の政策期待からダウ平均が4日続伸。9月2日以来の高値となった。ある程度の経済対策を含め中国経済が今後も順調に回復するとの見方からリスクオンの動きが強まった。この日はアップル株が急騰しハイテク株全体をけん引。ダウ平均も連れて300ドル以上値上がりする場面があった。米国市場は徐々に強気相場を取り戻しつつある。

 さて、東京市場は米国ほど活発さはないものの、徐々に底堅さを取り戻して一部市場の指数は概ね反発した。出来高が連日で8億株台と一段と低迷しているが、2万3500円台という高値圏でも株価を維持できるあたりは好材料といえよう。買い物薄だがそれ以上に売り物薄という状態になっている。個別ではトヨタなど輸出関連株が中国景気の良さを反映して上昇。村田製作所、太陽誘電などアップルや半導体関連も年初来高値を更新するものが目立っていた。