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2023/07/06

 6日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比565円安の3万2773円で、先月27日以来の3万3000円台割れとなった。FRBの7月利上げ観測や世界景気の先行き不安などから売りが先行。日経平均は前場から3万3000円台を割り込む展開となった。後場に入ってもETFの分配金捻出売りへの警戒やアジア株安で売りが続き700円安まで下値を広げる場面があった。国内投資家の押し目買いで終盤は下げ止まったが、万全だったはずの需給に乱れが生じてる。

 昨日の米国市場は欧州や中国の景気不安からダウ平均は4日ぶりに反落した。中国の6月の非製造業PMIが前月比で大きく低下。また、6月のユーロ圏総合PMIも好不況の分かれ目となる50を下回り半年ぶりの低水準となった。米国でもFRBが追加利上げに前向きな姿勢を示しており世界全体の景気先行き不安がこの日の売り材料となってしまった。もっとも、ダウ平均は年初来高値圏にあって利食い売りも出やすいところ。本日の下げはある程度仕方のないものともいえる。

 さて、東京市場は海外の株安と円高進行も重なって本日は意外にも下げ幅を広げる不安定な1日となった。欧米やアジアで相場が下げ、高値圏にある日本株が換金売りの対象となった可能性もある。トピックスはまだだが日経平均が下値25日移動平均線(3万2909円)を割り込んだことで調整にもう少し時間がかかる可能性を示唆。チャートの形は高値で三角もち合いを形成するように見受けられる。