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2021/06/21

 週明けの市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前週末比953円安の2万8010円で、先月17日以来の安値水準となった。米国で一段と利上げが早まるとの観測が強まり株価が大幅下落。この流れを受けて日経平均も大幅安の展開となった。想定外の利上げの早まりに売り物が噴出し全面安商状。日経平均は2万8000円の大台を一時割り込む場面も。肝心の米国株が売られたことで日本株も突然調整局面に入ってしまった格好だ。

 前週末の米国市場は利上げが想定より早まる見通しが強まりダウ平均が5日続落し、今年最大の下落を演じた。株価水準は2カ月半ぶりの安値に。FOMCで示された利上げ開始時期の2023年より早く、2022年にも利上げが開始される可能性を当局が指摘。株価は過去最高値圏にあっただけに手じまい売りが一気に膨らんだ。恐怖指数とされるVIXも1カ月ぶり水準まで上昇して市場は再び利上げ警戒モードに突入している。

 さて、東京市場は急速に風向きが変わり米国の金融政策の変更を織り込む展開となっている。米国発でジャブジャブに垂れ流されていた投資(投機)マネーが縮むとの観測から半ばパニックに近い売りが出されていた。チャート面では5月安値を下回らなかったことで底割れは回避されているが、25日、75日移動平均線を再び割り込んだことでしばらくの調整は避けられそうにないだろう。