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2023/02/07

 7日の市場は日経平均が5日ぶりに小反落。終値は前日比8円安の2万7685円だった。前日の米国株はハイテク株中心に下げたが、この日も1ドル=132円台後半まで入った円安進行が好感されて序盤は120円高と上値を伸ばす場面があった。中頃以降は2万8000円という心理的なカベを前にした高値警戒感や円安以外の材料不足で徐々に押される展開。終盤は小幅なマイナス圏に落としての様子見相場となってしまった。

 昨日の米国市場は早期の利上げ停止観測が後退してダウ平均は小幅ながらも3日続落した。先週末の雇用統計で米労働市場の強さが改めて判明し、春先に想定されていた利上げ停止という上げ相場の前提が狂ってしまう結果となった。一方で米景気の底堅さも確認され下値も支えられる状況に。相場は下値限定的な動きとなっており売り方、買い方がにらみ合う展開となっている。長期金利は上昇してナスダック指数は下げが大きめとなったが、ダウ平均の下げは小幅に収まっている。

 さて、東京市場は本日も円安や全体的な割安感などが支えとなって高値圏ながらも比較的安定した展開。トピックスは1月27日の終値ベースの年初来高値を1週間半ぶりに超えており、緩やかながらも基調の強さを表している。ただ、日々の出来高減少が示すように実需が多くなく勢いは嫌でも落ちてしまう。今週で個別企業の決算発表もピークを超えるため材料不足は一段と進んでしまうだろう。