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2021/11/26

 26日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比747円安の2万8751円だった。株価水準としては先月25日以来の安さとなっている。昨日の米国市場は感謝祭のため休場。代わって注目された欧州市場は小じっかりだったものの動意は乏しく、新型コロナの感染拡大を警戒している様子だった。日本では大きな外部市況の変化のない中、時間外取引の米株先物安を契機に売りが膨らみ、みるみる下げ幅を広げる展開となってしまった。南アフリカで新型コロナの新しい変異株が見つかり感染者が急増していることが嫌気されたようだ。ケイ線的には25日移動平均線(2万9333円)を割り込んだことで下げに弾みがついてしまった格好。次なるサポートである75日移動平均線(2万8966円)や200日移動平均線(2万8947円)も割り込み、中長期的なトレンドにも影響が出そうな下げとなっている。国内的には4‐9月の中間決算発表の一巡や岸田政権の経済対策など目玉とされていたイベントが消化されてしまったことで、買い材料出尽くしとなっていることが大きいかもしれない。目先は調整トレンド入りとなったことで一段下のレンジでもみ合うこととなるだろう。2万8500円はケイ線的に堅い下値なので、ここから2万9000円が次のレンジとなりそうだ。

 個別では武田薬品、大日本住友薬、花王、三菱重工、かんぽ生命などが年初来安値を更新。ANAなど航空株や旅行関連株も変異株の影響で売られている。