2023/09/01
9月最初の取引となる本日の市場は日経平均が5日続伸。終値は前日比91円高の3万2710円で1カ月ぶりの高値となった。前日の米株反落で寄り付きこそ100円超の下げで始まったが、開始15分でプラス圏へ切り返し、反対に200円を超える上げへと発展させていった。前日までの4日間で1000円近く上昇して短期的な過熱感も意識されるところだが、米ハイテク株高やリスク許容度の回復した外国人の買いで、コンスタントに買いが入る状況となっている。昨日の米国市場は雇用統計の発表を控えたポジション調整の売りでダウ平均は5日ぶりに反落した。この日は引き続き利上げ長期化観測の後退の流れに乗って買いが先行。主力株の好決算もあって一時200ドル近くまで上昇する場面があった。しかし、直近4日間でダウ平均は800ドル近くも上げていたため買い一巡後は徐々に利益確定売りに押される状態。それでも長期金利の落ち着きからハイテク株の多いナスダック指数は5日続伸となっている。
さて、東京市場は日米の長期金利の目先ピークアウトを改めて好感する相場となっている。トピックスや東証プライムといった主力株全体を時価総額ベースで表す指数が揃って年初来高値(バブル崩壊後高値)を更新しており、需給良く幅広く買われる相場を演じていることが窺える。日経平均も自動的に来週は3万3000円台を目指す流れとなりそう。9月相場は安定した動きが予想される。