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2023/12/27

 27日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比375円高の3万3681円で、5日ぶりに節目の3万3500円を超えてきた。前日の米国株が上昇した流れに乗って日経平均は開始から250円を超える上げで始まった。その後も売り方の買い戻しなども誘って450円高まで上げ幅を拡大させていた。米通信大手Tモバイル株約1兆円を無償取得すると発表したソフバンGが大幅高となって、より日経平均の上げをけん引している特殊事情もあったようだ。

 昨日の米国市場は先週末のインフレ指標の鈍化を好感してダウ平均は反発した。先週発表の11月の米個人消費支出物価指数がインフレの鈍化を改めて示したことで、来年のFRBの利下げを既定路線にするかのような後押し材料となった。取引時間中は19日に付けた史上最高値(3万7557ドル)を一時上回る場面も。一方、年末接近や相場の高値警戒感などから手じまい売りも出やすく上値はやや重めに。ナスダック指数やS&P500種指数はそれぞれ3日続伸している。

 さて、東京市場は米株高によって方向性が明確となり日経平均は窓空けで再び3万3600円台へ乗せてくる展開となった。米景気の強さや利下げ機運などから来年も株高が続くとの見方が支配的。日経平均の3万4000円も来年には単なる通過点に過ぎないものとなりそうだ。日経平均の1株当たり利益は足元で順調に増えており、PERも14倍台後半とまだ割高感は乏しい。