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2022/06/08

 8日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比290円高の2万8234円で、3月29日以来、約2カ月半ぶりの水準まで回復してきた。昨日の米国株が上昇した流れを受けて寄り付きから200円を超える上げでスタート。その後も1ドル=133円台に入った円安・ドル高を材料にじわじわと上げ幅を拡大。2万8000円台に入っても基調の強いところを見せている。本日は日経平均に続きトピックスも200日移動平均線を突破したことでより回復基調が鮮明となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を受けてダウ平均は続伸した。この日の長期金利は5月中旬以来の水準まで上昇したもののその後は下がり安心感を誘っていた。序盤は安かったダウ平均だが金利低下に合わせて切り返し上げ幅を拡大。特に金利に敏感なハイテク株が買われナスダック指数も伸びてきた。中国の主要都市でロックダウン解除が進み世界的な景気回復を理想買いする動きも。原油先物(WTI)の上げは気になるが地合いは悪くはなさそうだ。

 さて、東京市場は米株高に円安進行と外部環境の良さを支えに日経平均が力強く続伸する展開。原油高、円安など国内のインフレ加速が気になるところだが、PER13倍台前半という割安感がまだ勝っているようで押し目買いが途切れない。寄り前に発表された1−3月GDP改定値は若干だが上方修正されておりこれも安心感につながっているようだ。