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2023/07/10

 週明けの市場は日経平均が今年初の5日続落。終値は前週末比198円安の3万2189円だった。米株安を受けて序盤からイナスのスタートに。最近の株安で値頃感が働いたのか、一時はプラス圏に浮上する場面があったが、欧米での利上げ長期化懸念が重荷となって、外国人資金中心に高値圏にある日本株を売る動きが続いてしまった。円相場も米金利高の割りに1ドル=142円台と上昇気味で、今のところそれほどプラス材料にはなっていない。

 前週末の米国市場はFRBによる利上げへの警戒が解けずダウ平均は3日続落した。朝方発表の6月の雇用統計で雇用者数の増加は縮小したものの時給の伸びは鈍らなかった。このため利上げ長期化観測が改めて強まり薄く広く売られてしまった。ただ、前日も雇用関連指標を受けて株価が下げておりある程度は耐性もできている様子。ハイテク株の多いナスダック指数は下げこそしたものの小幅なものに収まっている。

 さて、東京市場は日経平均が5日続落。4月〜6月と3カ月続いた上昇相場に明確な変化が表れており、外国人資金を中心とした強気の上げ相場がひとまず一服した格好となっている。25日移動平均線(3万2942円)もサポートとならなかったことで、心理的な節目3万2000円と6月8日安値(3万1420円)が次の下値ポイントに。上値は3万3000円辺りが7月の限界だろう。