2023/08/07
週明けの市場は日経平均が小幅続伸。終値は前週末比61円高の3万2254円だった。前週末の米株安の流れを受け開始早々に350円を超える下げを示現したが、3万2000円を割った水準には値頃感が働くようですぐに押し目買いが入り、10時過ぎには大台へと戻している。その後は3万2000円辺りが4たびの下値抵抗ゾーンとして機能したことからプラス圏へと浮上。トピックスは25日移動平均線上を回復するなど全体の底堅さが伝わってくる1日となった。前週末の米国市場は雇用統計の賃金高止まりを受けてダウ平均は3日続落した。注目の7月の米雇用統計は雇用者の伸びが事前予想を下回った一方で、平均時給の上昇率は事前予想を上回ってしまった。このためFRBによる利上げ継続懸念が出て相場を圧迫。指数は一時プラス圏に顔を出す場面もあったが、最終的には根強いインフレが警戒されて値下がりしてしまった。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも4日続落となっている。
さて、東京市場は米株安に対する抵抗力がつき始めている様子が分かる1日に。チャート上でも日経平均は3万2000円前後の下値抵抗力の強さが明確となり、また75日移動平均線(3万1586円)がサポートラインとして接近していることから、現状は短中期的なボトムゾーンを形成しているものと思われる。時間外取引の米株価指数先物が堅調に推移しており、米国株も落ち着きを取り戻しそうだ。