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2023/06/06

 6日の市場は日経平均が力強く4日続伸。終値は前日比289円高の3万2506円で3日連続の年初来高値更新となった。トピックスも高値更新するなど依然として全体の水準訂正が続いている。序盤は前日の米株安や円高を受けて280円安と売り込まれる場面があったが、下値が心理的な節目である3万2000円辺りで止まるとすぐに買い戻しが入り10時過ぎにはプラス圏を早々に回復。下値はかなり浅いとの認識が広がり序盤の下げがかえって中頃以降の買いを加速させた模様。

 昨日の米国市場は前週末に700ドル高と急伸した反動からダウ平均は3日ぶりに反落した。今年最大の上げ幅を記録したあとの週明けの市場は勢いが続かず売り先行の展開。5月のISM非製造業景況感指数が事前予想に反して前月から悪化したことも買いを入れにくくさせていた。満を持して新製品を発表したアップルが一時最高値を更新したが引けは結局マイナスに。なかなか買い上がれない米国株は景気への懸念が払拭し切れていないようである。

 さて、東京市場は押してもすかさず買いが入る、押し目待ちに押し目なしの完全需給相場が続いている。売り方の踏みは今週末のメジャーSQ算出まで考えられ、勢いとして3万3000円も視野に入った状況だろう。ただ、いつまでも上がり続ける相場はなく、今のハイペースの株高ならばほぼ間違いなく、6月中に何かしらの天井をつけてしまう可能性が高そうだ。