2023/06/14
14日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比483円高の3万3502円で2日連続の年初来高値更新となった。前日の米株高や米消費者物価指数の落ち着きを好感して朝から300円を超える上げでスタート。勢いは衰えずその後も先物中心に買いを集め日経平均は3万3500円まで一気に駆け上がった。真空地帯を走るようで売り物らしき抵抗は見当たらない状況。国内の衆院選期待や中国の景気対策への期待も加わって半ばバブル的様相を呈し始めている。昨日の米国市場はFRBの利上げ見送り観測が強まりダウ平均は6日続伸。2月13日以来4カ月ぶりの高値となった。注目されていた5月の消費者物価指数は伸び率が大きく下がり2年2カ月ぶりの低水準となった。物価上昇圧力は和らぎつつあり、利上げの停止と景気腰折れ懸念の後退で幅広い銘柄が物色された。ハイテク株人気も続きナスダック指数は4連騰で昨年4月以来の高値水準へ。主要500社で構成される指数S&P500種も昨年4月以来の高値をつけている。
さて、東京市場は500円単位で日経平均が上がることが当たり前のような展開となっている。外国人の強気の買いはこの水準でも収まらず、「PBR改革」や日本の安定感を買う国際的な資金シフトは今しばらく続きそうな雰囲気だ。25日、75日、200日各移動平均線からのカイリ率は赤信号一歩手前まできており、経験則的には今週内ならば3万4000円がいったん小天井の可能性も。