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2022/02/17

 17日の市場は日経平均が反落。終値は前日比227円安の2万7232円だった。前日の米国株が反落した流れを受けて売り先行のスタートに。昨日に大きく上げた反動もあったようだ。ウクライナ情勢で米国はロシアが依然として国境付近に軍隊を終結させていると指摘しており、予断を許さない状況が続いている。この日は中頃にロシア国営通信社が「ウクライナ軍が砲弾」と報じると下げ幅を広げてしまった。真偽は定かでないが依然不安定な情勢にあることは間違いないだろう。

 昨日の米国市場はウクライナ情勢への警戒が続きダウ平均は反落した。前日にロシアがウクライナ国境付近から軍の一部撤収を表明したが、別の国境付近で軍を増強しているとの情報もあり警戒感が広がった。ダウ平均はこれで一時350ドル近く下げる場面があったが、一方でFOMC議事要旨の内容が過度にタカ派的でなかったことが好感されて終盤は下げ幅を縮小させている。1月の小売売上高が高い伸びを示したことも後押し材料となった。

 さて、東京市場は引き続き不透明なウクライナ情勢を受けて軟調な展開に。日経平均は25日移動平均線(2万7413円)を上回れず調整トレンドを続けている。ロシア軍隊一部撤退報道は半ば空振りに終わった話しで、両国の緊張状態は解けていないことがこの日ほぼはっきりした。インフレ警戒とともに当面は市場の重荷となり続けそうだ。