2020/12/16
16日の市場は日経平均が反発。終値は前日比69円高の2万6757円だった。前日の大幅な米株上昇を受けて買い先行の展開に。9日につけた終値ベースの年初来高値(2万6817円)を一時上回る場面があったが、その後は高値警戒から手じまい売りが増えて上げ幅を縮めてしまった。1ドル=103円台前半まで進んだ円高が響いた面もある様子。日経平均は日々の出来高が減少傾向にあり、2万7000円の大台を捉えようとする勢いは以前より落ちてる。昨日の米国市場は追加経済対策を巡る与野党協議が進展するとの見方が広がりダウ平均は大幅反発した。与野党で意見が分かれている地方への支援や新型コロナ関連賠償問題から企業を守る法律などを切り離し、早期成立へと持っていく流れができつつある。また、モデルナのワクチンが早期承認される見通しとなったことも買い材料に。ハイテク株の多いナスダック指数は1週間ぶりに過去最高値を更新している。
さて、東京市場は開始数分で米株高を織り込んだ後は大引けまで力なく推移する気の抜けた値動きに。主力投資家の売買が減っており11月相場のような勢いある上げ方はできなくなっている。一部には今晩の米FOMCの結果を見極めたいとする声もあるが、結果が出ても今の市場を取り巻く環境に大きな変化は起きないだろう。下値の堅さからいずれは上を目指すと思われるが、今しばらくは膠着気味の相場となりそうだ。