2025/02/25
25日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比539円安の3万8237円で年初来の安値を更新した。取引時間中は640円以上下げるなど3万8000円の大台割れ手前まで売り込まれていた。日本の連休中の米国株が大きく下げたほか、1ドル=150円超えの円高が続いていることが売り材料のようだ。一方、ウォーレン・バフェット氏が日本の商社株への投資拡大意欲を示唆したことで同セクターが大幅高。日経平均はこれに支えられ何とか大台で踏み止まっている。昨日の米国市場は自立反発狙いの買いが入りダウ平均は3日ぶりに反発した。前週末と週初のダウ平均は2日間で1200ドルもの急落を演じており、材料のなかった24日は値頃感によるリバウンド狙いの買いが入ったようだ。ただ、下げのきっかけが米経済指標の軟化とカナダ、メキシコへの関税25%を3月より発動することで戻っても指数の上値は重かった。ハイテク株の比率の大きいナスダック指数は3日続落となっている。
さて、東京市場は再び米国情勢など外部要因に振り回される荒れた展開に。国内の金利上昇や円高に加え、米国株も変調をきたしたとなれば調整も仕方ないところだろう。ザラバではトランプ氏が対中半導体規制を強化するとの報道もあり戻りを鈍くさせている。チャート面では200日移動平均線(3万8676円)を割り込みボックス下限の3万8000円辺りへ接近中。