2021/10/22
２２日の市場は日経平均が反発。終値は前日比９６円高の２万８８０４円だった。序盤は様子見から小幅安となったが、下値が堅かったことや米国でハイテク株が反発したことなどから買い戻す動きが勝ってきた。昨日に５００円以上も下げた反動が出たようで一時は２８０円高まで買われる場面も。その後は週末ということもあって買いが途切れたが、米国株が堅調なことは日本株にとってやはり大きなプラスとなっている。昨日の米国市場はＩＢＭ株急落の影響を受けてダウ平均は３日ぶりに小反落した。前日引け後に発表されたＩＢＭの決算が事前予想に届かず１社でダウ平均を９０ドルも押し下げる下げとなった。一方、週間の新規失業保険申請件数の減少が支えとなって下値は限定的。長期金利の上昇はあったものの好調な景気と企業業績を買う動きは続き、Ｓ＆Ｐ５００種とナスダック指数はともに上昇している。Ｓ＆Ｐ５００種は７連騰で９月２日以来の最高値更新となっている。
さて、東京市場は日経平均が下値２万８５００円の心理的な節目でサポートされて昨日の急落から下げ渋る展開に。ここは７５日移動平均線（２万８５３４円）もあって支持されやすいところでもある。新型コロナの感染者減少で押し目買いは入りやすいが、衆院選で期待される政策があまりに稚拙でまったく買い材料となっていないのは寂しいところ。上値（戻り）は依然として米国株次第といった状況だ。