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2023/05/08

 大型連休の空けた本日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前週末比208円安の2万8949円だった。日本の連休中の米国株は直前の週末こそ500ドル超の上げとなったが、それ以前は3日間で900ドル以上も下げていたため日本株には逆風に。加えて円相場が1ドル=134円台まで3円も円高に動いたことも輸出株のウェートの大きい日経平均にはマイナスに働いてしまった。もっともトピックスの下げは限定的で、こちらから見れば微調整の範囲にまだ収まっている。

 前週末の米国市場は地銀株の反発やアップル株の急騰でダウ平均は5日ぶりに大幅反発した。4日夕に発表したアップルの決算が事前予想を上回り同社株が5%超えの急騰。ダウ平均は前日まで900ドル以上も値下がりしており、これをきっかけにリバウンド狙いの買いが全体に広がった。直近まで売られていた地銀株にも買いが入り金融不安が一服したことも大きかった。注目された4月の雇用統計は景気の底堅さが確認でき好意的な受け止め方が多かった。

 さて、東京市場は連休中の米株安や円高進行を受けて反落する展開。日経平均が連休の谷間に2万9000円台という年初来高値圏に達していたことも目先筋の利食い売りを呼び込みやすくしていたようだ。特に円安トレンドの反転は増額修正期待を削いでしまい2万9000円台で積極的に買う動機を薄れさせる要因に。ファーストリの急落(1社で100円安の影響)も日経平均には響いてしまった。