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2022/02/03

 3日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比292円安の2万7241円だった。前日の米国株は高かったものの、昨日はそれを先取りして上げていたためこの日は売り先行の展開に。日経平均は直近4日間で1400円近くも上げていたためその反動が表れたようだ。時間外取引の米株先物(ナスダック100指数先物)が急落していることも響いたようだ。一方、割安感のある内需株には買いが入り日経平均以外の指数は下げが比較的限定されている。

 昨日の米国市場はハイテク株の一角に買いが入りダウ平均は4日続伸した。午前中は1月のADP全米雇用リポートの悪化を嫌気しダウ平均は120ドルほど値下がりする場面があったが、売り一巡後はハイテク株中心に買い戻され、主要指数は全てプラスに転じている。この日好決算を発表したアルファベットが大幅高となり全体をけん引したようだ。ただ、雇用リポートの悪化の影響で景気敏感株は全体的に軟調だった。

 さて、東京市場はここまで急ピッチに戻った反動が出て、この日は朝から日経平均が200円超の下げ始まる弱い展開。昨日に2万7500円という心理的な節目に達したことでやや警戒感も働いたようだ。ただ、国内主力企業は比較的良い決算を発表しており、全体として売りは限定的のようにも見える。2万7000円台を固めるような流れといえそうだ。