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2022/02/16

 16日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比595円高の2万7460円で、わずか1日で2万7000円台を回復した。昨日の米国株の大幅上昇を受けて買い戻しが先行。日経平均は前日までの2日間で830円も下落しており値頃感の買いも入ったようだ。序盤には一時600円近く上げ幅を広げる場面があったが、買い戻しが一巡するとやや伸び悩み高値膠着状態に。引き続き明日以降のロシア・ウクライナ情勢を窺う状況となっている。

 昨日の米国市場はウクライナ情勢の懸念が若干和らぎダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。この日ロシアがウクライナ国境付近から軍隊の一部撤収を発表。欧米側からの確認は取れていないが市場は緊張緩和を好感して幅広く買いを入れてきた。ダウ平均は直近3日間で1200ドル近くも下げていたためリバウンド狙いの買いが入りやすくもなっていた。一方、1月の卸売物価指数の上昇が前月より加速しており、利上げの早まりを警戒する雰囲気も残っている。

 さて、東京市場は米株高やロシア軍の一部撤退報道を受けて大きく反発する1日に。米国など西側はロシア側のこの報道は確認できていないとして依然緊張状態にあるとしているが、市場は過度な警戒体制を緩め、売り方中心に買い戻す動きとなっている。恐らくウクライナ問題は昨日までの下げで概ね織り込み済みとなった可能性が高いだろう。ただ、インフレ警戒の方は依然として重荷となっている。