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2023/09/21

 21日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比452円安の3万2571円で今月11日以来の安値となった。前日の米株安や米長期金利の上昇を嫌気して100円超えの下げでスタート。その後も日本の長期金利の上昇もありスルスルと下げ幅を広げて行った。円相場が一時1ドル=148円台半ばまで下落していたが、本日に限っては当局が円買い介入するとの思惑が出て、円安を好感する買いはほとんど見られなかった。明日も金利動向に敏感な相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は金融引き締めが長期化するとの見方が広がりダウ平均は続落した。注目された米FOMCは事前予想通り2会合ぶりに政策金利が据え置かれた。ただ、会見で議長が今後の利上げを否定しなかったことで長期金利が上昇。これを見て一時260ドルほど値上がりしていたダウ平均が下げに転じてしまった。年内にもう一度利上げが行われるとのコンセンサスができつつある。ハイテク株比率が高いナスダック指数は1%超えの下落率となっている。

 さて、東京市場は米利上げ長期化観測や明日の日銀金融政策会合の結果も警戒され終日売られる展開。中国の景気懸念を背景としたアジア株の下落も重荷となっている。目先の下値の節目と見られていた3万3000円をあっさりと割り込んだことで15日の高値(3万3634円)は当面の天井となった模様。明日以降は下値25日移動平均線(3万2511円)を維持できるかがポイントとなりそうだ。