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2020/06/16

 16日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比1051円高の2万2582円で、直近3日間の下げ幅の約2/3まで戻してきた。前日の米株高を好感した買いで序盤から500円を超える上げ幅で始まったが、中頃に米ブルームバーグが「トランプ政権は景気てこ入れ策の一環として1兆ドル(約107兆円)のインフラ投資を準備」と報じたことが株高に拍車を掛けた。前日急落の調整ムードは一変し、強気の流れを1日にして取り戻している。

 昨日の米国市場はFRBの企業向け資金支援を好感してダウ平均は続伸した。米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債の購入を開始すると発表し、積極的な景気支援を好感した買いが入った。朝方には新型コロナウイルスの感染第2波への懸念から760ドルあまり下げる場面があったが、FRBの政策をきっかけに午後には上昇に転じている。

 さて、本日の東京市場は昨日に急落した反動に加え、米国の金融・財政両面からの刺激策を好感して日経平均は今年3番目の上げ幅を記録した。特に1兆ドルのインフラ投資は非常に大きな材料で、米議会を通るかどうかは不明ながらインパクト十分な刺激策であることは間違いない。一方、日銀の金融政策会合の結果は事前予想通りで特に材料視される内容ではなかった。企業の資金繰り支援枠を拡大したことはプラスで、材料とはならなかったが効果はそれなりにあるのでいずれ評価される時はくるかもしれない。