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2023/10/03

 3日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比521円安の3万1237円で、6月1日以来約4カ月ぶりの安値となった。米金融引き締め長期化観測の強まりから改めて嫌気売りする展開。国内でも長期金利が0.78%と10年1カ月ぶりの高さとなり相場の圧迫要因となってしまった。ドルやユーロに対して円安は進んでいるが最近はほとんど支援材料とならず。最近の上げの主役だったバリュー株への換金売りが強まって、下げ幅は一時600円を超えるまであった。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を受けてダウ平均は続落。株価水準は約4カ月ぶりの安値となった。懸念されていた米政府一部機関の閉鎖は回避されたが、米議会や財政運営への不透明感は残ったままでアク抜けとはならず。さらにこの日、堅調な経済指標が発表されたことで長期金利が上昇。ダウ平均は一時300ドル弱ほど下げる場面があった。もっとも終盤は値頃感が働き買い戻されて下げ幅を縮小。ナスダック指数は4日続伸するなど一部では強い動きも出ている。

 さて、東京市場は日米の長期金利上昇が直接の売り要因となっており本日も売られる展開。これまで強かったトピックスや東証プライム指数が本日はケイ線の肝でもある75日移動平均線を深く割り込んでおり、少し強めの調整局面に移行している様子が窺える。一方、短期間で日経平均は下げ過ぎている面もあり、今週後半辺りはきっかけ次第で大きな反発に転じる可能性もあるだろう。