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2020/07/10

 10日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比238円安の2万2290円だった。米株安や国内外の新型コロナ感染拡大を受けて序盤から売り先行の展開。前日に業績を下方修正したファーストリの下げが響き(1社で74円ほど指数を押し下げ)徐々に下値を拡大させた。後場中頃に東京の新規感染者数が過去最多を更新と伝わると下げ足が早まり、日経平均は本日のほぼ安値で取引を終えている。

 昨日の米国市場は新型コロナの感染拡大が止まらずダウ平均は反落した。1日当たりの感染者数が連日で過去最多を更新。国立アレルギー感染症研究所が「一部地域でシャットダウンを検討すべき」と発表し、経済正常化が遅れるとの懸念が膨らんだ。実際、労働市場の回復もここに来て鈍化傾向を示しており、買い方も慎重姿勢に転じている。ナスダック指数だけは元気で連日の最高値更新となったが、こちらも過熱感が否めなくなっている。

 さて、東京市場は今日も東京の新型コロナ感染者数が影響して売りに押される展開に。外部的には米国、中国の株安もあったが、買い材料・買い手不在でもともと下げも仕方なしという状況にあった。むしろETFの配当金の換金売り需要もあって下値は広がるだろうという見方も。終盤は良品計画の米子会社が破産法申請と伝わり下げが加速。良いところなく1週間を終え、来週に負の影響を引きずる格好となっている。