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2020/06/02

 2日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比263円高の2万2325円で、2月26日以来、約3カ月ぶりの高値となった。米主要経済指標の改善や米株高を受けて買いが先行。新型コロナ第2波を予想して売り持ちしていたヘッジファンドなど、海外投資家による日本株の買い戻しも継続した。テクニカル的には過熱感が出ているが、売り方の買い戻しが止まらず好需給相場が続いている。

 昨日の米国市場は経済活動正常化への期待から景気敏感株が買われダウ平均は3日ぶりに反発した。この日発表された注目経済指標のひとつISM製造業景況感指数が4月から改善。金融、石油、航空など景気敏感株中心に買いが入った。朝方は黒人死亡事件への抗議デモが全米に拡大したことで売りが先行したが、徐々に押し目買いが勝り、ナスダック指数はじわりと史上最高値に接近している。

 さて、東京市場は米株高や米経済指標を好感することもさることながら、いまだに買い戻し切れていない売り方の踏みが断続的に続き、日経平均は2万2000円台に乗せてもなお強含む展開となっている。後場中頃に東京都で新規感染者一段増との報道が入っても上げ幅を300円超えまで広げており、完全に需給相場と化している様子がうかがえる。ただ、冷静に業績面と比較するとミニバブルの領域に入っており、需給相場が終わった後の反動の大きさも今後は考えておくべきだろう。あくまでも短期勝負と割り切ってロスカットも早めに入れることが肝要だ。