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2023/03/31

 3月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比258円高の2万8041円で、今月10日以来の高値水準まで値を戻している。前日の米株続伸の流れから買い先行の出だし。9時半頃には上げ幅を340円まで広げるなど活気を取り戻しつつある。昨日は配当落ちで数字的にはマイナスとなったが、実質は150円高(配当落ち分が約250円)と堅調で良い流れは続いている。円相場が1ドル=133円台半ばまで一時下落したこともプラスとなった。

 昨日の米国市場は当面の金融不安の後退を受けてダウ平均は続伸した。今週はここまで経営不安に陥る金融機関が出ておらず、当局の積極的な金融支援策もあって、この問題はひとまず一巡したとの見方が広がっている。売り込み過ぎた銀行株などを買い戻す動きもあってナスダックなど主要3指数は全て続伸した。一方、31日に目先のインフレ動向を占う経済指標が発表されるため徐々に上値は重くなった。インフレが再び市場の注目ポイントとなりつつある。

 さて、東京市場は年度末を迎えながらも堅調そのものの相場となった。ここまで戻せばドレッシング買い需要も少ないはずだが(昨年度末は2万7821円)、数字的にはトピックスも含めてプラスで終えるなど需給は非常に安定している。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、過度なインフレなど問題山積の1年ではあったが、様々な難題を乗り越えての良い年度末だったといえそうだ。