2023/11/30
11月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比165円高の3万3486円だった。前日の米国市場でハイテク株がやや軟調だった流れから甘めのスタート。ただ、ここ2週間ほど3万3100円台に下値が入ると下げ渋り、本日もそこからはじわりと持ち直しの動きに。日米で長期金利の低下が見られていることも大きな下支え要因となっている。時間外取引の米株先物が堅調に推移しており後場はプラス圏に入ってにわかに上げ幅を広げて引けている。昨日の米国市場は長期金利の低下が続きダウ平均は続伸した。株価水準は8月上旬以来の高値。前日のFRB理事の「インフレ率が一段と低下すれば利下げを始められる」との発言がこの日もプラスに働き市場心理を下支えした。米国の利上げ局面の終了や来年以降の利下げが意識され長期金利は4.25%と9月中旬以来の低水準に達している。もっとも、ダウ平均は年初来高値に近いところまで来ており一種の警戒感も。一時160ドル高まであった株価は終盤に萎んでしまった。
さて、東京市場はベースは底堅いものの上値を積極的に買って行く主体が乏しくやや緩慢な動きが続いている。それでも徐々に過熱感が解消されているせいか、後場から下値を切り上げる動きに移行しており目先の底打ち感が出てきた模様。昨日に割り込んだ10日移動平均線(3万3448円)を回復し短期トレンドは立て直している。