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2020/04/03

 3日の市場は日経平均が5日ぶりに小反発。終値は前日比1円高の1万7820円だった。前日の米株高を受けて前場は200円ほど上げる場面があったが、後場に入ると休み期間中の国内感染者増加を警戒して手じまい売りが優勢に。後場の大半をマイナス圏で推移したが、大引けにかけてギリギリにプラス圏に戻す粘りを見せている。

 昨日の米国市場は原油相場の上昇を好感してダウ平均は3日ぶりに反発した。トランプ大統領が「サウジとロシアが近いうちに減産で合意する」と発言したことがきっかけ。エネルギー関連企業を中心に買いが広がった。この日は雇用関連指標で過去最悪の数字が示されマイナスに転じる場面があったが、トランプ発言が買い戻すきかっけとなったようだ。

 さて、東京市場は昨日の米株高、原油高の流れを受けて買いが先行したが、新型肺炎の感染拡大と経済的損失を嫌気してこの日もザラバは売りに押される展開。週末の感染増に対する警戒と首都圏封鎖を織り込む動きは続き、全体の値下がり銘柄数は値上がり銘柄数の3倍以上に膨らんだ。指数として日経平均だけは最後に買い支えられた格好だが、現状では1万8000円台でも売り圧力が強い様子がうかがえる。来週も引き続き下値を模索する軟調な展開となることが予想される。来週のポイントは政権の非常事態宣言がどのタイミングで出されるかになりそうだ。