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2022/03/29

 本年度の権利付き最終売買日となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比308円高の2万8252円で、1日で2万8000円の大台を回復した。前日の米株高、原油安、円安などの外部環境を好感して買い先行の展開に。3月期末の配当取り最終日という需要に加え、配当分の再投資という機関投資家の需要も明日以降に期待できることから堅調に推移している。ロシアとウクライナの停戦協議に関して決着は長引くとの見方から、この日はあまり材料視されていない様子。

 昨日の米国市場は一転して原油相場の下落が好感されてダウ平均は3日続伸。3万5000ドル近くまで水準を回復してきた。序盤は直近の2週間で2000ドル近くも上げた反動から300ドルほど売られる展開となったが、その後、原油先物の急落で消費の落ち込みが避けられるとの見方が広がりプラス圏へと値を戻してきた。この日は長期金利も低下して主力ハイテク株が上昇。ナスダック指数が反発している。

 さて、東京市場は期末の配当取りや原油、米株などの外部環境に支えられて日経平均が大きく反発する1日に。ウクライナ情勢やインフレは依然として警戒要因ではあるものの、期末特有の需給要因もあって2万8000円台という高値圏で堅調さを保っている。もっとも、上値200日移動平均線(2万8265円)が意識されてここを超えるような勢いまでには至っていない。