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2022/09/02

 2日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続落。終値は前日比10円安の2万7650円で、先月2日以来、1カ月ぶりの安値となった。前日の米株反発を受けて寄り付き近辺こそ100円近い上げとなったが、買いが一巡するとあっという間にマイナス圏へと落ちてしまい、その後は小幅安でもみ合う展開に。米金融政策の先行きに対する警戒感から買いはほとんど入ってこない。今晩の米雇用統計後の動きも読めず、週末の市場はほぼ開店休業の状態となっていた。

 昨日の米国市場は雇用統計の発表前の持ち高調整買いでダウ平均は5日ぶりに反発した。この日も引き続き金融引き締め長期化観測で売りが先行。ダウ平均は一時290ドル安まで下値を広げた。一方、短期的に下げ過ぎていることもあり午後からは売り方の買い戻しが入ってようやくプラス圏へ浮上。ただ、長期金利の上昇が続き金利高に弱いハイテク株は軟調のまま。それらの銘柄が多く採用されているナスダック指数は5日続落となっている。

 さて、東京市場は米株反発や1ドル=140円台(24年ぶり円安)という外部環境にあっても、本日は動きの出ない完全様子見の1日となった。米国の利上げが長期に続き景気後退を招く可能性が意識されていることから、少なくとも米国で次なる動きが出てこないと買えないというのが実情だろう。とりあえず下値200日移動平均線(2万7493円)を守るか、目先は見極めたいところでもある。