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2022/07/06

 6日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比315円安の2万6107円だった。休場明けの米債市場で突然逆イールドが示現され、景気の先行き不安を売る動きから日経平均は200円を超える下げで始まった。その後もETFの配当金捻出のための換金売りが指摘され下げ幅を拡大。下値は2万6000円近くまで達していた。東京の新型コロナ新規感染者数急拡大もせっかくの経済再開(リオープン)に水を差すとして嫌気されているようだ。

 昨日の米国市場は長短金利の逆転現象による景気後退懸念からダウ平均は反落した。この日の米長期金利は2年債利回りが10年債利回りを上回る逆イールドを示現。景気後退の予兆とされる現象で嫌気する売りが広がった。景気後退を先取りする動きは原油先物市場にも表れ、WTIは4月以来の1バレル=100ドル割れに。後半相場では原油安や金利低下を好感する買いでハイテク株などが持ち直し、ナスダック指数は2%近い上げとなって続伸している。

 さて、東京市場は直近2日間のリバウンドが早くも一巡し、再びインフレによる景気後退を警戒するモードに戻っている。時間外取引の米株先物が比較的堅調に推移していることで2万6000円割れは回避できたが、逆イールド発生の米国情勢が気になり、本腰を入れて買える状況ではなくなっている。これから4−6月決算の発表が米国で本格化するため様子見ムードは続きそうである。