トップページへ戻る

バックナンバー

2021/02/16

 16日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比383円高の3万467円で、1990年8月以来の水準となり、連日のバブル後高値更新となった。昨日の米国市場はプレジデンツデーのため休場。代わって注目された欧州市場は主要国指数が総じて堅調で、英FTSE100種指数が3日続伸、独DAX指数が最高値を更新した。投資家のリスク許容度が高まり外国為替市場では円がドル、ユーロ、人民元、ポンドなど主要通貨対してほぼ全面安。日本株にとって外部環境はかなりの追い風となっている。この流れに乗って昨日に3万円の大台へ乗せたばかりの日経平均は、本日も過熱感などおかまいなしに朝から上値追いの展開へ。時間外取引の米株先物が上昇していることも手伝って、一時は600円超えの上げ幅まで示現した。新型コロナのワクチン普及や米国などの切れ目ない経済対策への安心感から、経済活動正常化を織り込む動きは今日も止まらない。国内では明日からワクチン接種が始まることも心理的な明るさをもたらしている。足元の過熱感は否めないが、今は株を持たざるリスクの方が完全に勝る、超需給相場(カネあまり相場)が展開されている。

 個別では今期最高益予想へ上振れしたユニチャームが急上昇。米求人サイト好調のリクルートが上場来最高値を更新。この他アドテスト、ファナック、BS、任天堂などが昨年来高値を更新している。一方、電通、トヨタ、クボタ、キリンなどが反落している。