2022/09/14
14日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反落。終値は前日比796円安の2万7818円だった。前日の米国株が強い物価上昇を受けて急落した流れを引き継ぎ開始から500円近い下げで始まった。米インフレ対応はまだ道半ばといった状態で、市場の想定以上に利上げを織り込まなければならなくなったようである。景気を犠牲にしてまでという当局の姿勢もあり下値は再び見えにくい状況に。来週の米FOMCまで不安定な動きは続きそうだ。昨日の米国市場は予想を上回る消費者物価指数の伸びを受けてダウ平均は5日ぶりに大幅反落した。下げ幅1276ドルは今年最大。朝方発表の8月の消費者物価指数は前年同月比で8.3%の上昇となり事前予想の8.0%を上回った。エネルギーと食品を除くコア指数も予想以上の伸び率となりインフレが構造的なものとなっている様子が窺える。簡単には収まらないインフレと将来的な利上げを嫌気してこの日は終日売り物に押され、インフレの織り込みも仕切り直しとなっている。
さて、東京市場は再びインフレと利上げへの警戒感が台頭し株価を圧迫する展開に。インフレとの闘いに終着点が見えずひとまず売りで対応するしかないような状況だ。日経平均は25日移動平均線(2万8291円)を下回り今回のリバウンド相場は早くも終了。下値75日移動平均線(2万7507円)や200日移動平均線(2万7430円)を試す展開に戻っている。