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2023/03/17

 17日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比323円高の2万7333円だった。前日の米国株が金融システム不安の後退で上げた流れに乗って200円を超える上げでスタート。買い一巡後は週末ということもあって上げ幅を半分以下に縮める場面があったが、後場には再度盛り返すなど米国、欧州で続いた連鎖的な金融不安を日本株は乗り越えつつある。本日の動きで2万7000円以下は目先買い場と映っており、昨日の安値(2万6632円)は当面の底値となった模様。

 昨日の米国市場は米金融システムの目先的な不安後退を受けてダウ平均は大幅反発した。経営不安が続く米地銀ファーストリパブリック銀を米大手銀11行が4兆円の金融支援をすると伝わり安心感が広がった。朝方こそECB(欧州中央銀)が0.5%の利上げを決めたため300ドルほど下げる場面があったが、先の米地銀の救済スキームが市場に伝わるとあっという間に値を戻し、一転して400ドルを超える上げ幅まで示現した。米国株は目先的な底が入った感がある。

 さて、東京市場は米国情勢の落ち着きで売り方が買い戻す展開に。新規の資金流入は機関投資家を中心にまだ見られないが、このところの短期間の下げで多少なりとも値頃感が出ており2万7000円以下は買われる雰囲気がある。上値は200日線(2万7361円)があって戻りのカベとして意識されるているが、これ以上の金融不安がなければ来週はクリアできる可能性もありそうだ。