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2022/03/16

 16日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比415円高の2万5762円で、今月4日以来の水準まで回復してきた。前日の米株高を受けて開始から200円を超える上げでスタート。原油先物が6%を超える下げを演じており目先的なインフレ加速懸念が和らいだ。今晩の米FOMCの利上げも概ね織り込み済みとあって買い戻しも活発化している。9時半頃に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと伝わったが日本株への影響はほとんど見られない。

 昨日の米国市場は原油先物安を受けてダウ平均は大幅続伸した。NY原油先物(WTI)が1バレル=96ドル台とほぼロシアによるウクライナ侵攻が始まった時の水準まで下落。過度なインフレ警戒や景気後退懸念が薄れ幅広い銘柄に買い戻しが入った。2月の卸売物価指数も伸び率がやや鈍化して物価上昇圧力がピークアウトするのではとの期待も生まれている。下げの厳しかったナスダック指数は3%近い上昇となっている。

 さて、東京市場は米株高や原油安が材料となって日経平均が大幅続伸する1日に。ロシアとウクライナの停戦協議の行方はまだ見えていないが、目先的な原油急騰が一服したことは心理的に好影響を及ぼしている。ただ、売り方の買い戻しが主体で今のところ戻っても2万6000円台には届かない様子。来週には欧米の首脳が集まって会議を行うとされており政治的な動きを見極めたい雰囲気もある。