2023/06/30
6月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比45円安の3万3189円だった。前日の米国株が上昇した割には朝から売りが先行し日経平均は一時300円ほど下げる軟調な動き。本日は四半期末と月末が重なり年金など機関投資家のリバランス売りが出やすい日でもあった。一方、円相場は一時1ドル=145円台に入っており為替は日本株をサポート。そのため3万3000円を下回ったところでは買い戻され、引けにかけて下げ幅を縮めている。昨日の米国市場はGDPの上方修正を好感してダウ平均は反発した。この日発表された1−3月GDP確定値が0.7ポイントも上方修正されたことが景気腰折れ懸念を後退させた。週間の新規失業保険申請件数も事前予想ほど多くなく安心感を呼んでいる。また、FRBによる米銀のストレステストの結果で銀行の健全性も確認できたことから銀行株が大きく買われている。一方、やや割高感のあるハイテク株は売られナスダック指数は小反落へ。
さて、東京市場は四半期末特有の需給調整でマイナスのスタート。それに加え7月上旬のETF(上場投信)の分配金捻出に伴う売りも警戒されて3万3000円を一時割り込む場面も見せた。外国人が上値を積極的に買う動きは一時よりはおとなしくなっており、以前までのようなハイペースでは上げにくいだろう。7月相場は潤沢な待機資金を背景に緩やかな上昇相場に移行することが予想される。