2022/05/26
26日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比72円安の2万6604円だった。前日の米国株が上昇したことから序盤は200円を超えて上げる場面があったが、2万7000円という心理的な節目に近づくと買いが途切れて実需不足を露呈。その後は米半導体大手エヌビディアの業績見通しが事前予想を下回ったことで同社株が時間外取引で下落。これにつれて日経平均も上げ幅を縮め、中頃以降にはマイナス圏へと落ちてしまった。昨日の米国市場は5月のFOMC議事要旨の内容が市場の想定内であったことからダウ平均は4日続伸した。注目の議事要旨では次回も0.5%の利上げが適切との内容だったが、それ以上にタカ派的な内容はなかったことから過度な警戒感は後退した。市場には金融引き締めが米景気を冷やすとの懸念は依然強いが、株価の調整がある程度進んでいるため下値不安もここに来て後退しつつある。長期金利の低下でこの日は特にハイテク株の戻りが目立っていた。
さて、東京市場は米株高に反応するも一部米半導体企業の決算見通しの悪さに上値を抑えられて伸び悩む展開に。上値2万7000円辺りでは買い方も慎重になりやすく、現状では新規の材料が大台回復には必要のようだ。一方、プライム、スタンダード、グロース市場全てで値上がり銘柄数の方が上回っており指数の下げほど内容は悪くない。当面は個別株物色が中心となりそうだ。