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2021/11/15

 週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比166円高の2万9776円で、今月4日以来の水準まで回復した。前週末の米株高を受けて朝方から買いが先行し250円高まで一気に上値を伸ばしていた。買い一巡後は3万円の大台が意識されて様子見となったが、7−9月GDPが事前予想を下回ったにもかかわらず買いが入ったことで市場には安心感が生まれている。国内的には岸田政権の経済政策に引き続き関心が集まっているが、成長投資が少なく起爆剤にはなっていない。

 前週末の米国市場は長期金利の上昇ピッチが緩んだことからダウ平均は4日ぶりに反発した。長期金利は週末となっても今週の最高利回りを超えずに安定して推移。金利に敏感なハイテク株が中心に買われて主要3指数は揃って上昇した。また、事前予想を上回る主力企業の決算も続き投資家は強気に買いを入れやすい状況。ダウ平均の上げ幅は一時220ドルに達する場面もあった。長期金利が落ち着き各指数が再び最高値を目指すような環境が整いつつある。

 さて、東京市場は米株高にけん引されて日経平均は本日も戻りを試す展開。再び3万円が視野に入ってきており強気ながらも徐々に慎重な面も見せ始めている。7−9月GDPの悪化を乗り越えての上昇なので、今後の回復を考えればいずれは3万円台を捉えてくることになりそうだが、ここは大台を前に少しもみ合うことになりそうだ。