2023/07/26
26日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比14円安の3万2668円だった。米株高の継続を受けて寄り付きは小高く始まったが、時間外取引の米株先物が軟調に推移したため一転してマイナスとなるなどやや安定感を欠く動きに。今週は米国、欧州、日本で金融政策会合が開かれポジションを積みにくい状況にある。中頃以降は押し目買いによって持ち直してきたが、上値を買い上げるには日米の金融政策の材料が出そろってからとなりそうだ。昨日の米国市場は好調な経済指標を支えにダウ平均が小幅ながらも12連騰を達成。2017年2月以来6年5カ月ぶりの記録となった。この日も主力企業の好調な決算発表があり、さらに、7月の消費者信頼感指数が事前予想予想を大幅に上回って2年ぶりの高水準となった。インフレに鈍化傾向がみられる半面、米景気が底堅さを保っていることで資金が入りやすくなっている。もっとも、連騰による高値警戒感から一時110ドル高だったダウ平均は引けにかけて上げ幅を縮めている。
さて、東京市場はもち合い状況ながらも日々下値の堅さは確認しており、小幅安ながらも緩やかな回復傾向は維持している様子。日経平均は下値が10日移動平均線(3万2499円)にサポートされており、きっかけさえあれば上値25日移動平均線(3万2781円)をクリアする準備は整いつつある。国内企業の4−6月決算も今後はプラスに作用してこよう。