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2020/05/07

 連休明けの市場は日経平均が小反発。終値は前週末比55円高の1万9674円だった。欧米での経済活動一部再開や中国の貿易統計の改善を好感する買いが優勢となった。国内の新型肺炎の新規感染者数が減少傾向にあることも支えとなり、指数寄与度の大きい半導体株などに買いが入った。序盤には米経済指標の悪化を嫌気して170円ほど下げる場面があったが、連休前に買い方がポジションを予め落としていたため売り物は続かなかった。

 昨日の米国市場は雇用指標の大幅な悪化や米中対立の懸念から売りが優勢となりダウ平均は3日ぶりに反落した。日本の連休期間中のダウ平均はトータルで700ドル近くの下げ。概ね政策や経済再稼働の買い材料は消化し、実態経済の悪さを織り込むような展開となっている。米国株に関しては目先は戻り天井を打っている可能性があり、ここからの大幅上昇はなかなか難しいだろう。

 さて、東京市場は大型連休中に内外で目立った材料が出なかったことから方向性を欠く展開に。米株安などで前場はマイナス圏だったが、後場からは米株先物高や中国の経済指標を手掛かりに小口買いが入りプラス圏での推移となった。全体的に売り物が少なく日経平均が1万9000円台を割り込む雰囲気はないが、一方で2万円以上を買う材料も主体もなく、当面は1万9000円台の往来相場となりそうだ。ジャスダックやマザーズ銘柄など小型株中心の物色となろう。