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2022/10/28

 28日の市場は日経平均が続落。終値は前日比240円安の2万7105円だった。前日の米国市場でハイテク株が下げた影響から日経平均は序盤に360円安と売り込まれる場面があったが、国内主力企業の決算が概ね良好なことから徐々に押し目買いが入り下げ幅を縮小。政府が約30兆円規模の経済対策をまとめつつあることも貢献している。日経平均は2万7000円を一時割り込むものの大引けで大台を維持したことで、ここが当面の下値支持ゾーンとして意識されそうだ。

 昨日の米国市場は主力企業の決算を好感してダウ平均は5日続伸した。この日発表されたキャタピラー、メルク、マクドナルドなどの決算や業績見通しが明るかったことから買い安心感が広がった。高金利、インフレにもかかわらず決算が良好なことでダウ平均の上げ幅は一時550ドル近くまで達する場面もあった。朝方発表の米7−9月GDP速報値が市場予想より良かったことも先高期待を膨らませている。ただ、一部ハイテク企業の決算悪でナスダック指数は下落している。

 さて、東京市場は米ハイテク株安や時間外取引で決算悪を受けたアマゾン株の下げなどによって売り込まれたが、米長期金利のピークアウト感や企業業績全般の堅調さから下値の堅さも確認できる1日となった。日経平均は心理的な下値ポイントである2万7000円を守っており、依然として回復トレンドは保たれている。目先はここと上値75日移動平均線(2万7550円)のレンジ相場となりそうだ。