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2023/04/06

 6日の市場は日経平均が続落。終値は前日比340円安の2万7472円で、先月24日以来の水準まで下落した。米国で事前予想を下回る経済指標の発表が相次いでいることからこの日も売り先行の出だしとなった。円相場が対ドルで上昇気味であることや米国でハイテク株が売られたことも日経平均を押し下げる一因となっている。日経平均は2万7500円を割れたところで下げ渋ったが、25日移動平均線(2万7739円)を下回り短期的な基調が崩れている。

 昨日の米国市場は景気指標の悪化を受けてかえってディフェンシブ銘柄に買いが入りダウ平均は反発した。この日発表された3月のADP全米雇用リポートで雇用者増が事前予想に届かなかったことが景気の先行き懸念を強めた格好だ。最近は製造業や消費、雇用関連で景気減速を示唆する指標の発表が相次いでおり、景気・消費関連株からディフェンシブ銘柄への資金がシフト続いている。このためS&P500種指数やナスダック指数は先行き懸念から続落している。

 さて、東京市場は3月後半の上げ相場の半分以上をわずか2日間で吐き出すような急変ぶりとなっている。視線はインフレ懸念から米景気懸念へと移行しており改めてこれを織り込むような展開だ。25日移動平均線は割り込んだが200日移動平均線(2万7370円)は割り込んでおらず、この辺りが次なるサポートラインとなりそう。明日はそこが下値の攻防線となってきそうである。