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2023/06/01

 6月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比260円高の3万1148円だった。前日の米株安を受けて朝方は安く始まったが、間もなく上昇に転じるなど地合いは相変わらずの強さである。日本株自体の先高観が強く、さらに前日の下げを受けて幅広い銘柄に押し目買いが入りやすくもなっていた。午前中に米下院で債務上限停止法案が可決されると、米国債を保有する国内銀など金融株に買いが入り相場を明るくさせている。

 昨日の米国市場はFRBの金融引き締め継続に対する警戒感が出てダウ平均は続落した。この日FRB高官が6月の利上げを見送ってもそれ以降に再利上げに踏み切る可能性のあることを示唆したため幅広い銘柄に売りが出た。ダウ平均は一時330ドルも下げるなど敏感に反応している。一方、債務上限の引き上げを巡る法案は共和党内で一部反対意見があるものの可決される可能性の方が高まってきており一方的な売りは手控えられた。金利が高止まりしてハイテク株の多いナスダック指数は4日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は日経平均が1日で3万1000円の大台を回復するなど需給は依然として良好。米国のデフォルト回避が材料となって買い方の動きを再び積極的にさせている。10日移動平均線(3万985円)上を早々に回復しており先月来の上昇の勢いが継続していることを表している。