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2024/03/11

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比868円安の3万8820円で、一時は3万8496円(1192円安)まで売り込まれる場面まであった。米国で半導体株が下げたほか円高進行も重荷となって指数では反応度の高い日経平均が最も大きく売られている。チャート上では下値に25日移動平均線(3万8408円)があって目先はそこが支持ポイントとなりそうだ。一方、本日の日足大陰線によって先週の高値4万472円は3月相場の天井となった可能性がある。

 前週末の米国市場は半導体株に売りが出てダウ平均は3日ぶりに反落した。注目された2月の雇用統計は雇用の強さを示したものの、金融政策の方向性を変えるほどではなく相場にとってプラスに働いた。一方、ここまでの相場のけん引役であった半導体大手エヌビディアが利食い売りによって下落(5%安)すると全体にも波及。ダウ平均は取引終盤にかけてマイナス圏へと落ちてしまった。ハイテク株の多いナスダック指数は1%を超える下げで主要指数の中では一番売られている。

 さて、東京市場は前週末の米半導体株安と1ドル=146円台まで上昇した急な円高によって大きく売られる展開へ。ここまで急ピッチに上げてきた反動が一気に出てしまい日経平均の下げ幅は本年最大規模となってしまった。ようやく調整らしい調整を迎えた格好だが、相場の下値としては本日の安値辺りが目先の底値にもなりそうで、値幅的にはスピード調整で終わる可能性も秘めている。