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2021/07/19

 19日の市場は日経平均が4日続落。終値は前週末比350円安の2万7652円で5月13日以来の安値となった。前週末の米国株が下げた流れを受けて売り先行の展開に。国内の新型コロナの新規感染者数が加速度的に増えている状況も売り要因のひとつとなっている。円相場が1ドル=109円台に定着しつつあることも重荷に。今週は東京五輪開幕に合わせて立会日数が3日しかなく、積極的にポジションを持つには難があり株価は上がりにくい週となろう。

 前週末の米国市場は新型コロナの感染再拡大に対する警戒感からダウ平均は3日ぶりに反落した。新型コロナ変異株の世界的な広がりを受けて米国でも一部で行動規制が復活する状況に。世界的な景気回復が鈍化するとの懸念から売りが出てしまった。この日発表された7月の米消費者態度指数が事前予想を下回ったことも影響した模様。米国株は主要指数が揃って過去最高値圏にあるため、わずかな材料でも売られやすくなっている。

 さて、東京市場は米株安や世界的な新型コロナの感染拡大を嫌気して本日も売られる展開。日経平均はチャート上で下値200日移動平均線(2万7672円)まで再び売られる厳しい状態だ。相場は新型コロナの感染拡大とともに下げ足を強めている印象があり、その中での五輪開催がより不透明感を助長させている面もある。五輪終了くらいまでは腰の座った買いは入りにくいかもしれない。