2024/05/01
5月最初の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比131円安の3万8274円だった。インフレの高止まりで大きく下げた前日の米国株の影響から日経平均は300円安のスタート。売り一巡後は下値が3万8000円という心理的な節目に接近したことで買い戻しが強まり、後場に入ると一時にプラス圏へと浮上する強さを見せた。もっとも、今晩の米FOMCを前に買い方も手じまいしておきた意向があって終盤は再び下押してしまった。昨日の米国市場は賃金インフレの高まりを警戒してダウ平均は3日ぶりに大幅反落。下げ幅570ドルは今年一番の規模となった。この日発表された1−3月期の米雇用コスト指数が事前予想を上回る伸び率となったことから賃金インフレが警戒される状況に。長期金利はじわりと上昇し相対的に魅力の薄れる株式は終盤にかけて下げ足が強まってしまった。4月の米国株はインフレ再燃との戦いでダウ平均など主要3指数は月間でも6カ月ぶりの下落となっている。
さて、東京市場は米株安の大きさの割りに売り物は比較的限定され、日経平均は3万8000円を目先守る動きにある。今晩の米FOMCの結果発表を前に売り方、買い方ともにポジション調整をした1日ともいえよう。4月にかなり売ってしまったため発表後の下げはある程度限定されるだろう。一方、上値は25日移動平均線(3万8933円)が控え、例え好結果であろうともそこが関門となりそうだ。