2020/10/27
27日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比8円安の2万3485円だった。欧米の新型コロナの感染再拡大が急であることや米株急落を受けて朝から売りが先行。262円安(2万3232円)まで売り込まれたが、売り一巡後は業績が良好な銘柄を中心に押し目買いが入り相場は下げ渋った。取引時間中の米株先物高も下支え要因となったようだ。昨日の米国市場は新型コロナの感染拡大を嫌気してダウ平均は大幅続落した。米国で新型コロナの感染拡大が過去最多を更新したうえ、追加経済対策の早期成立も不透明となり大きく売り込まれた。下げ幅は一時1000ドル弱まで達するなど荒れた展開に。コロナによる社会規制に経済対策の遅れが加われば景気への下押し圧力が増してしまう。経済対策は新政権が発足する来年1月下旬まで成立しないとの見方も出ており状況は混沌としている。
さて、東京市場は米国株が大きく下げた割には底堅さを発揮し、日経平均はわずかな値下がりとなったもののこの日の高値引けに。欧米に比べて日本ではコロナの感染が比較的抑えられており、その点が多少なりとも価された面があるようだ。このところ下げの厳しかったマザーズやジャスダックが反発し、個人の手じまい売りが目先一巡した模様。主力どころではキヤノンが業績上方修正で大きく買われており相場全体に安心感を与えている。