2022/04/01
4月最初の取引となる本日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比155円安の2万7665円で、先月22日以来の水準まで下押してきた。前日の米国株下落を受けて序盤は一時420円安まで下値を拡大。本日から新年度入りで機関投資家が含み益のある株を売る動きも散見された。一方、下値には押し目買いが入り徐々に下げ幅を縮小。2万7500円近辺には75日移動平均線があって、目先はここがテクニカル的なサポートラインとなりそうだ。昨日の米国市場は中国景気不安や高値警戒感からダウ平均は大幅続落した。中国上海のロックダウンによる中国景気の減速を懸念して売りが広がった。株価は3月中旬以降に大きく戻しており、四半期末接近で利益確定の売りが出やすくなっていたこともあったようだ。米国は備蓄原油の放出を追加で決定し原油相場は下落したがこの日は材料にはならなかった。今後も引き続きウクライナ情勢を睨みながらの展開となろう。
さて、東京市場は米株安の影響もあって日経平均が3日続落する展開。期末、期初特有の需給要因も本日で概ね消化し、来週以降は通常の需給状態に戻ってこよう。寄り前に発表された3月の日銀短観は事前予想を少しだけ上回ったものの材料視されず。数字自体は7期ぶり悪化なのでやはりコロナやインフレが経済を圧迫する状況には注意が必要のようだ。来週は2万7000円台の往来相場となるだろう。