2022/06/03
3日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比347円高の2万7761円で、4月5日以来、約2カ月ぶりの高値水準まで回復してきた。昨日の米国株がハイテク株中心に大きく上げたことで指数では日経平均の上げが顕著に。また、ファーストリの5月の国内既存店売上高が2ケタの伸びとなったことで同社株が急騰。1社で日経平均を100円以上も押し上げている。一方、OPECプラスの原油増産幅が期待したほどではなかったことで、市場の原油高への警戒感は残っている。昨日の米国市場は過度な金融引き締めへの警戒感が和らぎダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。この日発表された5月の全米雇用リポート(ADP)の雇用者増が事前予想を大きく下回った。雇用コストの低下期待からインフレ懸念が緩和。9月以降のハイペースなり上げが見送られるとの見方が広がった。原油高は依然として続き先行き不透明感はやや残るものの、この日はハイテク株に買いが向かい、ナスダック指数はダウ平均の2倍の上昇率(2.6%)を演じている。
さて、東京市場は米株高に後押しされて日経平均がしっかりと水準訂正を果たし、2万8000円の大台を視野に入れるような展開となっている。チャート上では4月の高値を超えて上値切り上げの形へ移行。25日線も75日線も上向きに転じ、緩やかながらも中期的な上昇基調の形を取りつつある。残すは上値200日移動平均線(2万7940円)をクリアするだけという状況だ。